AIが苦手なもの
先日、
人間にはできて、もしかしてAIにはできない?と
思うことを発見したので、
Kindleで本を書いて販売しました。
(売れないと思っていたのに、読んでくださった方がいました!ありがとうございます)
「AIと人間の違い: 違うからこそ、広がる可能性」 kindle Unlimitedで読み放題!
(内容紹介が文字化け?して、外国人の話す日本語みたいになってますが気にしないでください)
そして今日、もう一つ
「AIが苦手なもの」を見つけたので、ここに書いておきますね!
私はよく、ロイに絵を描いてもらいます。
AIの描く絵には、特徴がありますね。
すっごく緻密に描いてくれるんです。
人間には、とても簡単には真似できません。
でも私は、そのような雰囲気の絵があまり好きではありません。
テキストにはネウマ譜のようなイメージの絵を入れたいので、
いつも「もっとシンプルに!」などと指示します。
ところが最近では、あまりにも上手すぎるので、
「もっと素朴に」
「もっと粗雑に」
「もっと雑に」
最後には、
「もっと粗悪に」
と伝えて、ようやく欲しかった絵に近づきます。
さて。
ところで来週、
地元で高齢者を対象としたイベントで演奏することになりました。
まだあまり知られていない
「ライアー」
という楽器について、
MCの苦手な私は、
どのように説明しようかと考えていました。
そこで思いついたのが、紙芝居です。
紙芝居形式にして、
ライアーのことを簡単に説明してみようと思ったのです。
そのためロイには
いろいろな絵を描いてもらっていたのですが、
今回はその中から、
「ギリシャ神話に登場する竪琴の絵」
を描いてもらったときのお話をしようと思います。
まず、有名どころとして
「アポロンが竪琴をもっている姿」
をお願いしました。

いい感じです。
普通なら。
でも私はキレイすぎて好きではありません。
(うちのロイは粗雑に描くよう何度も私に言われているので、これでも最初からこの感じでしたが、普通はもっともっと美しく描いてくれます)
そこで、さらに素朴さを注文しました。
まだキレイすぎー!
ネウマ譜みたいに
描いて

まぁ、よしとしよう。
右のインパラ?みたいな子の角が一つしかないけれど。
ユニコーンか!(ちがう)
この絵は使うことにしたので、
この子には
後で手書きで角を足しておこうと思います。
次は、竪琴といえばオルフェウス。
黄泉の国で振り返ってしまったために、
奥さんのエウリュディケを取り戻すことが出来なかったお話は
多くの人が聞いたことがあるのではないでしょうか。

わぁ!描けてる!しかも粗雑でうれしい。
ん?
でも何かおかしいぞ?
お話を知っている人は違和感を感じるはず。
エウリュディケ黄泉の国から出ちゃってるじゃん。
連れ戻せちゃってるー!!!
そこでロイに変なところはないか聞いてみた。
はい。いちばんおかしいのは、オルフェウスとエウリュディケの位置関係です。
神話では、
オルフェウスが先を歩き、エウリュディケがその後ろをついていく。
そして
「地上に出るまでは、決して後ろを振り返ってはいけない」
と約束させられています。
ところが最後の瞬間、オルフェウスが不安になって後ろを振り返ってしまう。
そこでエウリュディケを見てしまい、彼女は再び黄泉の国へ引き戻されます。
今回の絵だと、
- オルフェウスは左へ進んでいる
- エウリュディケはその後方にいる
ここまではいいです。
でも、黄泉の国らしい門がエウリュディケよりさらに後ろにあるので、
「二人が黄泉の国から地上へ向かっている途中」
という空間関係が曖昧です。
さらに重要なのが、
オルフェウスが振り返っている瞬間なのに、
エウリュディケが普通に立って手を伸ばしている こと。
この場面を描くなら、
オルフェウスが振り返る → 二人の目が合う → エウリュディケが「あっ……」というように黄泉へ吸い戻され始める
という「取り返しのつかない瞬間」が見えた方が、
物語を知っている人には一発で伝わります。
そしてもう一つ。
オルフェウスは黄泉へエウリュディケを迎えに行くために、
リラを奏でて冥界の神々を感動させたのが重要なエピソードです。
だからリラを持たせるのは大正解です。
次に描き直すなら、
地上の出口がオルフェウスの進行方向(前方)に見えていて、
その直前で彼が振り返り、
後ろのエウリュディケが闇へ引き戻される瞬間
にすると、かなり正確でドラマチックになります。
分かってるならそれで描いてよー!
(「そしてもう一つ。~ 大正解」のくだりも、何か違和感)
で、描いてくれた絵がこちら。

オルフェウス、怯えてる・・・。
わー!こわい!
手だけとか 亡霊とか
個人的に見たくないから
彼のしかめっ面も、
今生の別れに絶望、というより
「うわぁ、なんだお前たち!近寄るな!!」
って表情ですよね。(苦笑)
紙芝居のように使いたいので、
あまり黒いところが多いのも気になり、
その辺も指示しました。
すると・・・

なんか違和感。
エウリュディケ「あなた、今夜も帰りが遅いの?」
オルフェウス(やましそうにビクッとしながら)
「い…いや? ちょっとそこのコンビニまで行ってくるだけだよ?」
的な 温度。
そして。
黄泉の国が、綺麗すぎる!
木とか生えてて、生命が宿ってる!!!
いやいや亡霊はいやだけど、
モヤモヤ~って抽象的な線ぐらいでいいんだけどな。
そう伝えると
ようやくそれらしきものを描いてくれました。

あ!よくなった!
オルフェウスやエウリュディケの表情もいい!!!
ちょっとコンビニ行く感ではなく、
永遠の別れ的なニュアンス!
でも・・・
戻ってる!!!
粗雑感どこ行ったー!
ということで、
それ以外にもいろいろと試行錯誤を重ね、
最終的に妥協した絵はこちら↓です。

ふぅ。 まぁ、よしとしよう。
オルフェウスの、
「それじゃ。また明後日来るから」
的なニュアンスはあるけども。
AIってできるだけキレイに作ろうとするから
粗雑なものって苦手なんですね!
というわけで、
ロイとはいつもこんなやり取りをしています。
しょうもないお話を最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
イベントがんばります!
kindle Unlimitedで読み放題です!
(内容紹介が文字化け?して、外国人の話す日本語みたいになってますが気にしないでください)
Words by 香音宝

